近年は大手企業でも検査データの改ざんが問題となっています。これを防ぐためには、検査部門の内部統制の確立から始めるべきです。多くの場合は内部統制が機能していないことでトラブルが生じているため、管理者と監査人を正しく配置して不正のない状態をつくる必要があります。次に検査部門の社内地位を向上させるということも有効です。企業によっては営業や製造といった他の部門と比較すると、検査部門が蔑ろにされているケースもあります。社内地位が不当に低ければ仕事に対していい加減になってもおかしくありません。社内地位を変化させることで、検査データ改ざん防止に繋がることもあると理解しておくべきです。検査記録以外の付随する記録を残すことも大事だと言えます。ピンポイントに検査データだけを残すよりも不正が発生しづらくなるため、保存しておかなければならない記録の種類を見直してみると良いでしょう。
